ケトン体とは、アセト酢酸・β-ヒドロキシ酪酸、アセトンの総称をいいます。
ケトン体は脂肪酸から肝臓で代謝され、エネルギー源として使われます。
脂肪から作られるエネルギー
極端な糖質制限を行なった場合、主なエネルギー源を失った体は糖質以外からエネルギーを作り出そうとします。
糖質がダメとなれば、次に使うのはたんぱく質(アミノ酸)、体脂肪です。
その際、脂肪酸からケトン体が代謝され、脳や筋のエネルギー源として使われます。
糖新生やケトン体の生成は、糖からのエネルギー供給が絶たれ飢餓状態になったときのエネルギー産生システムともいえます。
ケトン臭とは?
蓄えている脂肪を分解してエネルギーに変えていくこの作業は、肝臓を使って行われます。このとき血液中に放出されるケトン体は、ツーンとしたすっぱい?独特のニオイを放つといわれてます。
ケトン食とは?
意図して糖質を制限し、脂肪を燃やしてケトン体からエネルギーを得る“ケトジェニック”といわれる食事法があります。
アスリートはどう?
ケトン体をエネルギー源にするケトジェニックは、効果的に脂肪を燃焼させる方法としてダイエットでも取り入れられています。
しかし、アスリートが糖質制限をしてしまうと、たんぱく質からエネルギー源を得る糖新生により筋力低下を招くおそれがあります。
特殊な食事法を実践する場合は、きちんとした知識を持つ指導者からアドバイスを受けましょう。
スポーツセンシングでは、アスリート向けの栄養分析も行なっています。