今回は、スポーツ選手が積極的に摂りたい栄養素を“野菜”から考えてみたいと思います。
緑黄色野菜:免疫向上
まずは、トマトやかぼちゃ、ピーマンなどの緑黄色野菜です。緑黄色野菜は、免疫機能に働くビタミンA、C、Eを多く含みます。
スポーツ選手はハードな運動によって活性酸素からのダメージを受けやすいので、緑黄色野菜が持つ抗酸化作用で素早い回復を目指します。
その他の野菜:ミネラル・食物繊維をプラス
キャベツや白菜、大根などの淡色野菜は、緑黄色野菜に比べてビタミンが少ないぶん、ミネラルや食物繊維を多く含みます。
食物繊維は糖質の消化吸収を穏やかにするほか、腸内環境を整える効果があります。
葉物野菜は火を通すとかさが減るので、鍋や野菜炒めなどにすると食べやすくなります。
果物:カリウム補給
カリウムは筋肉の収縮に作用し、不足すると筋肉の痙攣を引き起こしやすくなります。
普段の生活で不足することはあまり考えられませんが、日常的に運動をするアスリートは適宜摂りたい成分です。
カリウムは野菜のほか、バナナやりんごなどの果物類にも多く含まれています。手軽に食べられるので、トレーニング後の補食にもおすすめです。
イモ類:糖質補給
イモ類には、運動に必要なエネルギーの源になる糖質が含まれています。
ご飯が食べられない時は、おかずにジャガイモやさつまいもなどのイモ類をプラスし、糖質を補給するといいでしょう。
キノコ類:カルシウムの生成に関わるビタミンD
キノコ類には、カルシウム生成に必要なビタミンDが含まれています。
ハードな運動による疲労骨折を防ぐためにも、カルシウムとビタミンDを一緒に摂りましょう。
ビタミンDは筋肉の動作にアプローチする重要なビタミンであることもポイント。
ちなみに、キノコ類は冷凍保存すると旨味がアップします。野菜炒めやスープ、ホイル焼きなど、さまざまな料理に使えて便利な食材です。
結論:野菜もきちんと食べよう
今回は、スポーツを日常的に行う人に必要な栄養素を、野菜から考えてみました。
身体作りではたんぱく質を重視しがちですが、身体の調子を整えるという点においては、野菜も重要な役割を果たします。