睡眠は、1日のうちの約1/3の時間の中で、脳や内臓、自律神経系、ホルモン系、免疫系など体内の不具合をリセットしてくれます。
試合や練習などで溜まった身体的・精神的疲労を回復させるために、必要不可欠な活動です。それだけでなく、成長や怪我の治癒を促進させる働きもあります。
夜間の睡眠時間を十分とるほどパフォーマンスが向上し、ケガをするリスクが低いといわれています。競技成績の向上および健康保持のために、睡眠が非常に重要な生活習慣であることが認識されてきています。
つまり睡眠は、最高のリカバリーなのです。
一般的に必要とされる睡眠時間は年齢ごとに異なり、年齢別の推奨睡眠時間として、6~13歳は9~11時間、14~17歳は8~10時間、18~64歳は7~9時間、65歳以上は7~8時間といわれています。
その中でもアスリートは少なくとも8.5~9時間程度の睡眠が必要とされており、国際オリンピック委員会(IOC)は、青年アスリートに対して、8.5~9.5時間の睡眠時間を奨励しています。
しかし、ただ寝るだけでは十分な疲労回復になりません。十分に回復するためには長い睡眠時間だけでなく、質の良い睡眠を確保することも大事です。