日々記録をつける事
以前の記事「日々の自分を記録しよう」で、日常的に自分のカラダに関する記録をつけ、自分自身の状態を知ったうえで、トレーニングや運動を行うことが非常に大事であり、自身の体調や体組成を記録し、体調を可視化するということをお話しました。
そして、競技をやられている方はトレーニングや練習、健康増進のためにスポーツされている方は日々のアクティビティを記録、可視化することについてお話しました。
今回は大会や記録会での成績や状況を記録するポイントについてお話します。大会や記録会、試合などの状況はいつものトレーニングとは全く別の環境であり、これまでの努力を発揮する場です。
こういった環境で自身がどういう状態だったのか、試合の結果だけでなく、心境や振り返りなど主観的な情報が入ることで、ぐっと情報の価値が上がり、自身の今後の糧になります。
目標達成や次により高いパフォーマンスを発揮するためにもご自身で記録をつけてみましょう。
試合結果・記録
試合の結果は具体的かつ、可能な限り詳細に書きましょう。試合時間やポイントとなるタイミング、自身が気になった箇所など、しっかりと明記していきましょう。勝った試合でも、負けた試合でも同じように詳細に記録していくことが、後日の振り返りや次のステップアップには重要です。
結果を記録する際には、ルール付けをすると後から振り返りやすくなります。表にして記録していったり、1ページに区分けをして記録したり、表計算ソフト等を利用してうまく情報を整理したり、カード式にしたりと手法は様々ですが、後から振り返ることを前提に考えることが、後々の活用のしやすさに繋がります。
振り返り
「アクテビティ編」でもお話しましたが、この場合も試合における反省や振り返りは重要です。ただ、一方で反省点ばかりを言及しがちになってしまうケースも多いです。反省と提示はしていますが’、基本的には振り返り行うことが次に繋がると考えます。
これはどの世代、カテゴリーにおいても重要です。よくあるのは、試合後のミーティング。とても有益な時間ではありますが、一方的に反省点が中心のネガティブミーティングになっていないでしょうか?
そうではなく、客観的にそして建設的に振り返りを行ったほうが、次に繋がる結果が得られます。
実際に振り返りを行う際には次のポイントを押さえることが大切です。
・成功したポイント、良かったポイントを探す
・上手くできたとき、そうでなかったときの違いを考える
・課題を見つける
・次になにができるか考える
このポイントをおさえることで、これまでただの反省会だったものは、レベルアップのための重要な鍵に変化します。
最後に
「身体情報」「トレーニング・アクティティ」そして「試合記録」と段階を追って解説していきました。ここまで記録、活用することができれば、すでに重要な分析を行えています。そして、記録し続けることで自身の歴史の蓄積ににもなります。長期間続けることができたら、自伝の完成ですね。
ここまでできれば、自身の特性や課題など様々な側面が見えているはずです。そこからさらに「どうすべきか」を考えることで自ずと分析すべきポイントが見えてくると思います。今回は分析の導入として、記録することからポイントを見ていくための前提まで解説してきました。これらを上手く活用して、パフォーマンスの向上やサポートに役立ててください。